東京都議会自民党の政治団体を巡る裏金事件を受け、都議会の政治倫理条例検討委員会は16日、会派トップの幹事長だった小宮安里都議を参考人招致した。小宮氏は、ノルマを超えて販売した政治資金パーティー券の収入を政治資金収支報告書に記載しない運用に関し「違法性の認識はなかった」と釈明した。

 小宮氏は収支報告書への不記載があった2022年のパーティー開催時の幹事長。「政治不信を招くことになり、大きな責任を痛感している。ご迷惑をおかけしておわび申し上げる」と述べた。

 不記載の運用は「慣例」とした上で「いつから、誰の指示で始めたかは確認できなかった」と主張した。