未成年の娘や養女に性的暴行を加える動画を男らが交流サイト(SNS)のグループで共有していた事件で、長女=当時(14)=の裸を盗撮し共有したとして、児童買春・ポルノ禁止法違反などの罪に問われたグループの管理者だった男(48)に名古屋地裁一宮支部は16日、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。

 板東恵里裁判官は判決理由で「発覚しにくい方法で盗撮し、動画の拡散の危険性を増大させており、児童を性的行為の対象とする風潮を助長する悪質な犯行だ」と指摘した。一方で、示談が成立しているなどとして執行猶予を付けた。

 判決によると、昨年1〜2月、自宅の浴室や脱衣場に小型カメラを設置して盗撮し、グループで共有した。

 事件を巡っては、他に30〜50代の男6人が不同意性交や児童買春・ポルノ禁止法違反などの罪で起訴されたり、罰金の略式命令を受けたりしている。このうち不同意性交などの罪に問われた無職の男(48)に地裁一宮支部は16日、懲役5年(求刑懲役7年6月)の判決を言い渡した。