みずほ信託銀行の笹田賢一社長(56)は21日までに共同通信のインタビューに応じ、創業者一族が強い力を持つ「オーナー企業」の持続的な成長を後押しする事業を強化する方針を示した。創業者の理念を示した「家訓」や資産を継承する際のルールなどの策定を支援し、経営の安定が図れるようにする。

 1日付で個人顧客向けと企業向けとで分かれていた部署を集約し、2千人規模のコンサルティング部門を新設。笹田氏は、これまで別々に営業活動の対象としてきたオーナーと企業の両方に対し「一体となって戦略策定をしたい」と語った。

 みずほ信託銀は、みずほフィナンシャルグループの傘下にあり、グループ内での相乗効果も目指す。