天皇、皇后両陛下は16日、東京都渋谷区の新国立劇場で、優れた科学技術の成果を対象とする日本国際賞の授賞式に出席された。天皇陛下は受賞者を祝福した上で、直面する地球規模の課題に対し「さまざまな分野の英知を結集し、希望に満ちた未来が築かれていくことを願う」とあいさつした。
受賞者は、マングローブや海草などの「沿岸植生域」が地球温暖化の原因となる炭素の吸収で大きな役割を果たしていることを明らかにしたサウジアラビア・アブドラ王立科学技術大のカルロス・ドゥアルテ特別教授(64)と、半導体の材料を量産する技術を開発した米ジョージア工科大のラッセル・デュプイ教授(77)の2人。