【北京共同】中国軍制服組トップの何衛東・中央軍事委員会副主席の動静が途絶えてから12日で1カ月となった。重要会議や公式行事に姿を見せず、失脚したとの観測が広がる。習近平指導部は汚職を徹底的に取り締まる「反腐敗闘争」を推進。軍の汚職を巡る調査が進む中で拘束されたとの説が出ている。
軍の最高指導機関、中央軍事委の副主席は、軍事委主席を兼ねる習国家主席に次ぐポスト。動静不明は異例の事態だ。
何副主席は全国人民代表大会(全人代)が開幕した3月5日、軍の代表団らが集まる会議に出席。兵の訓練と戦闘準備の深化を訴え、反腐敗闘争を進めると強調した。