【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、同国軍が東部ドネツク州で拘束し、捕虜にした26歳の中国人兵士が尋問に答える新たな動画を交流サイト(SNS)で公開した。兵士は「ロシア人兵士に指示される通りに行動していた」と説明。ロシア軍の捕虜となっているウクライナ軍兵士と交換されることになれば「中国に帰りたい」と語った。
兵士は拘束時の状況について「自動小銃を所持していたが、木製のシェルターに隠れていた際に無人機攻撃を受け、壊れた」と話した。捕虜交換を望むかとの質問に対し「ロシアには戻りたくない」と答え、帰国したいとの考えを示した。
ゼレンスキー氏は8日、ドネツク州でロシア軍の一員として戦闘に参加していた中国人兵士2人を拘束したと発表。9日には33歳と26歳の中国人兵士が尋問に答える動画をSNSで公開した。
ゼレンスキー氏はロシア軍に少なくとも155人の中国人が兵士として参加しているとし、中国指導部がロシアの兵士募集を把握していると主張。中国は否定している。