大戦国年の岐阜県高校野球、春から目が離せない―。春季岐阜県高校野球大会の組み合わせ抽選会が10日、各務原市内で行われ、シードの昨秋県ベスト4と各地区大会を勝ち抜いた出場全24校の組み合わせが決まった。混戦状況をさらに激化させているのが、昨秋上位3校の大垣日大、中京、岐阜第一のそれぞれ核となる左投手の故障による出遅れ。加えて昨秋県はベスト8だったが、投打ともに能力の高い選手がそろう県岐阜商。この4校が軸となるが、県岐阜商と中京が昨夏と同様に同一ブロックに入った。また追う有力校にも大いに上位のチャンスがある。今大会ベスト4は夏の岐阜大会の第1シード、ベスト8は第2シードとなるだけに激戦は必至。綿密な取材と、独自視点で夏を見据えつつ、春季県大会を展望する。

【A】県岐阜商と中京の一騎討ち
岐阜地区1位の県岐阜商は昨夏までの鍛治舎巧前監督によるパワーとスピードの野球から変容しつつある。後を受けた藤井潤作監督は...