【バンコク共同】タイ当局が、王室への不敬罪の疑いで大学講師の米国人男性(58)を拘束していたことが分かった。米国務省が8日付の声明で明らかにし「タイ当局に表現の自由を尊重するよう促す」と表明。タイで不敬罪は重罪で、有罪になれば1件につき最高で禁錮15年が科される。外国人への適用はまれ。

 AP通信などによると、男性はポール・チャンバース氏で、タイのナレスワン大に勤務し、タイ政治における国軍の影響力などを研究。国軍の要請で拘束され、警察が先週聴取した。詳細は不明だが、不敬罪の他にコンピューター犯罪に関する法律に違反した疑いもある。