大阪・関西万博開幕を目前に控え、報道公開された米国館=9日午後、大阪市此花区の夢洲

 日本国際博覧会協会(万博協会)は9日、大阪・関西万博開幕を目前に控え「メディアデー」として人工島・夢洲(大阪市)の会場内を記者団に公開した。「万博の華」とされる海外パビリオンは、米国館が完成し内部を初公開するなど準備が大詰めを迎える一方、一部では建設や展示の作業が続く様子も見られ、13日の開幕に間に合うかどうか懸念が残った。

 米国館は、星形マスコット「スパーク」が映像でお出迎え。来場者は巨大なスクリーンを通じ、日米友好の象徴であるワシントンの桜やニューヨークの「自由の女神」などの名所を旅する体験ができる。米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手がバットを振る映像も登場。宇宙船アポロが持ち帰った「月の石」も展示された。

 一方、インド館では鉄骨の足場が残り、周辺に資材やブルーシートが置かれたままになっていた。同館を担当する建設業者の男性は「開幕までにどうにか完成するよう頑張っているが厳しい。工事時間などが制限されていて、思い通りに仕事ができない」とこぼした。