来日中のルッテ北大西洋条約機構(NATO)事務総長は9日、中国が「防衛装備品の生産を圧倒的な勢いで拡大している」と述べ、急激な軍拡に警戒感を示した。ウクライナ侵攻をロシアが続けられる要因となっている中国に対抗するため、日本とNATOの防衛協力関係を促進する考えを示した。東京都内で共同通信の取材に応じた。
ルッテ氏は「中国はウクライナ侵攻を巡り中立ではなく、ロシアを大いに支持している」と批判。「中国に対して甘い認識を持ってはならず、だからこそ(日本とNATOは)一層協力を強化していかなくてはならない」と訴えた。(共同)