日本プロ野球選手会は9日、ファンによる動画などの交流サイト(SNS)投稿を規制するルールについて、日本野球機構(NPB)に「緩和、見直しに向けた前向きな議論を強く求める」と要望する声明を発表した。

 今年からNPBが導入した「写真・動画等の撮影および配信・送信規程」では、プレー中の選手の様子を投稿することが禁止されている。選手会は「感動の瞬間が共有されることは、ファンの皆さまにとっての楽しみであると同時に、プロ野球の魅力を広く伝える力となっています」と指摘。「他競技に比べても過度な規制」として、これまでも見直しを求めてきたという。

 プレー動画などの投稿を巡っては、日本ハムが「主催者が承認した場合」という文言を根拠に一部を容認していたが、球界内での改善勧告を受け認めない方針へ転換した。選手会は一連の対応について「同球団が方針変更を余儀なくされたことは極めて残念。このような状況を招いたNPB側にこそガバナンス上の問題がある」と批判した。