植松聖死刑囚=2016年7月

 相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年、入所者ら45人が殺傷された事件で、東京高裁が、殺人などの罪で死刑判決が確定した元職員植松聖死刑囚(35)の再審を認めない決定をしていたことが17日、弁護人への取材で分かった。横浜地裁決定を支持し、再審請求した植松死刑囚側の即時抗告を棄却した。10日付。死刑囚側は不服として、最高裁に特別抗告した。

 弁護人によると、東京高裁は「確定した裁判記録を調べても、再審を認めなかった地裁決定に誤りはない」と判断したという。

 植松死刑囚は裁判員裁判で審理された横浜地裁の公判で起訴内容を認め、地裁は20年に死刑判決を言い渡し確定した。