ロシア外務省=2013年、モスクワ

 【モスクワ共同】ロシア外務省は17日、陸上自衛隊が6月に北海道で予定する地対艦誘導弾の実射訓練について、モスクワにある日本大使館に「断固とした抗議」を伝達したと発表した。「ロシア極東の国境地帯での挑発的な軍事行動だ」と主張した。

 陸自は6月に日本国内で初の地対艦誘導弾の実射訓練を予定。関係者によると、実施場所は太平洋に面した静内対空射撃場(北海道新ひだか町)が候補に挙がっている。

 ロシア外務省は「ロシアの国家安全保障に対する潜在的な脅威であり断じて容認できない」と強調。北東アジアやアジア太平洋地域の緊張を高めるものだと批判した。