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 2021年1月、東証プライム上場の炭素製品メーカー「日本カーボン」の男性社員=当時(25)=が自殺し、東近江労働基準監督署(滋賀)が労災認定していたことが9日、遺族の代理人弁護士への取材で分かった。遺族は近く、損害賠償を求め東京地裁に提訴する。

 弁護士によると、男性は19年に入社し約半年の研修を経て、滋賀県の研究所に配属された。研究員としてリチウムイオン電池の研究開発を担当していたが、数カ月後、社内のフォロー体制の不備を周囲に伝えるようになった。その後、21年に社宅で死亡した。