岡山県吉備中央町が、2024年度のふるさと納税の返礼品であるコメを調達する費用とは別に生産者に支援金を支払っており、合計すると法律が定める調達費用の上限を超えていたことが9日、町などへの取材で分かった。支援金はコメの価格高騰を踏まえ支給していた。
町は24年度、コメ60キロ当たり1万1千円で調達していた。返礼品のコメを作る農家には作付けの種子や土作りなどに条件を設けており、価格高騰で負担が増したことから支援金として60キロ当たり1万円を支払っていた。
寄付額はコメ15キロ当たり1万1千円で、調達費用と支援金を合計すると寄付額の約48%となり、寄付額3割以下の上限を超えていた。