【ワシントン共同】ヘグセス米国防長官は8日、訪問先のパナマで演説し、太平洋と大西洋を結ぶ要衝のパナマ運河について「われわれは共に中国の影響から取り戻す」と述べ、米軍の抑止力により運河の安全を確保すると強調した。これに先立ち、パナマのムリノ大統領と会談した。
パナマ運河の管理権奪還を掲げるトランプ政権は現地に駐留する米軍部隊の増強案を検討するよう軍に指示したと報じられた。ヘグセス氏は米パナマの安全保障協力強化に向け「勇敢な一歩を踏み出す」と話した。
パナマ運河を巡っては両端にある二つの港を運営する香港系企業が運営権を米企業率いる共同事業体に売却する予定だが、先送りされる可能性が伝えられた。