記者会見する「D×P」の今井紀明理事長=8日午後、厚労省

 困窮する若者を支援するNPO法人「D×P」は8日、オンライン相談の利用者に闇バイトに関するアンケートを行ったところ、「経験がある・周囲に経験ある人がいる」との回答が11・7%に上ったと発表した。D×Pは、困窮する若者に闇バイトが忍び寄る実態が明らかになったとし、支援のためのクラウドファンディング(CF)を始めた。

 D×Pによると、13〜25歳に向けたLINE(ライン)相談の利用者にアンケートを実施し、512人から回答を得た。

 闇バイトに誘われた場合について問うと「やると思う」2・0%、「お金に困ったらやるかもしれないと思う」26・0%だった。理由は「生活費や奨学金返還などにお金が必要なため」が多かった。

 「どこにも相談しない」「(相談先が)分からない・判断できない」という声も多数あった。東京都内で記者会見した今井紀明理事長は「若者には電話はハードルが高く、オンラインでの相談をしやすい環境とすることは急務だ。巻き込まれる前に支援を届けていきたい」と述べた。