【ワシントン共同】トランプ米大統領は7日、イランの核開発問題を巡り、12日に高官による直接交渉を実施すると表明した。協議場所は明らかにしなかった。ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談した際、記者団の質問に答えた。間接交渉を求めてきたイランは公式な反応を示していない。
トランプ氏は「イランは核兵器を保有してはならない」と強調。記者団から交渉が合意に至らなかった場合、イランの核施設を攻撃するかどうかを問われ「イランは深刻な危険にさらされる」と述べた。
イスラエルは、敵対するイランの勢力が弱体化している間に核施設への大規模攻撃を検討していると報道されている。攻撃には米国の支援が必要とされ、トランプ氏とネタニヤフ氏は会談で話し合った可能性がある。
第2次トランプ政権は対イラン制裁強化を含む「最大限の圧力」政策を復活させた。3月にはイランの最高指導者ハメネイ師に直接交渉を求める書簡をアラブ首長国連邦(UAE)を通じて送付。取引に応じなければ爆撃すると脅迫した。