十六フィナンシャルグループ(FG)傘下の十六銀行は7日、残高照会や振り込み、外貨預金の口座開設などができる個人向けのスマートフォン用のバンキングアプリ「じゅうろくアプリ」のサービス提供を始めた。りそなホールディングス(HD)との協業で開発した。使いやすさと十六銀の口座間の振込手数料無料を強みに、ユーザー数を増やしながら預金獲得を進める。初年度は50万ダウンロード、5年で100万ダウンロードを目指す。
アプリでは他に入出金明細の確認や定期預金の口座開設、投資信託の残高確認など個人の取引に必要な基本機能の大半を備える。今後1年かけて機能を追加し、従来は店舗窓口が担っていた業務の多くをアプリでできるようにする。店舗窓口は資産運用や相続、贈与の相談など付加価値の高いサービスに注力し、ネット銀行との差別化を図る。
振込手数料は十六銀の口座間は無料、他行へは165円といずれも店頭やATM、既存のネットバンキングより安く設定した。アプリを使った取引回数を増やすことで他行の口座から資金を集め、安定的な預金調達につなげる狙いがある。...