【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は7日、トランプ米政権に「工業製品の関税をゼロにすることを提案してきた」と述べ、貿易摩擦の回避に向け交渉を続けていると明らかにした。EUの利益を守るために対抗措置の用意があることも重ねて示した。

 EU欧州委員会によると、自動車を含む工業製品の関税をゼロにすることを持ちかけた。交渉は初期段階にあるといい、協議には時間がかかるとの見方を示した。

 フォンデアライエン氏は「欧州は常に良い取引の準備ができている」と呼びかけた。米国の関税強化は「世界経済に大きな影響を及ぼす」と懸念を示した。