第一生命ホールディングスは7日、オーストラリアで生命保険や資産運用事業を手がけるチャレンジャーに15・1%出資すると発表した。MS&ADホールディングスが持つ株式を800億円で取得する。少子高齢化により国内市場の縮小が見込まれる中、海外事業の拡大で収益力向上を狙う。

 チャレンジャーはオーストラリアで個人年金保険を取り扱う大手企業で、1985年に設立された。MS&ADが2017年以降、段階的に出資してきた。

 大手生保による海外事業を巡っては、日本生命保険が昨年12月、米国などで生保事業を展開する「レゾリューションライフ」の買収を発表するなど動きが目立っている。