チャールズ英国王(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】トランプ米政権の発足で欧米間の溝が深まる中、外交舞台で英国のチャールズ国王の存在感が増している。ウクライナのゼレンスキー大統領ら外国首脳と相次ぎ面会し、トランプ大統領を「前例のない」2度目の国賓訪問に招待。英国の旧植民地などでつくる英連邦への米国の準加盟を提案することを検討しているとも報じられた。全方位外交を展開する王室が、分断する世界の架け橋役になるとの期待が高まる。

 英紙デーリー・メールは3月、トランプ氏の国賓訪問の際に国王が準加盟を提案する見通しだと特報した。大衆紙サンは、国王の「秘密の提案」となる見通しで、両国関係をより緊密にするほか、関税などを巡り緊張が高まる英連邦加盟国のカナダと米国の関係改善につながる可能性があると伝えた。

 国王は3月初旬、ウクライナの和平交渉を巡りトランプ氏と口論になったゼレンスキー氏を笑顔で温かくもてなし、トランプ氏が51番目の州にすると公言したカナダのトルドー前首相とも面会。国王が元首のカナダの独立性や主権について話し合ったとみられる。