岐阜市は3日、織田信長が岐阜城主時代に家臣に宛てた朱印状を、同市歴史博物館で公開すると発表した。岐阜での統治の様子を知ることができる貴重な史料という。大型連休中の今月29日〜5月6日に期間限定で公開する。
朱印状は1572(元亀3)年11月12日付。家臣の赤沢右近宛てで、現在の岐阜県各務原市にある土地の一部を与えるとし、適切に治めるよう命じたもの。自筆とみられる署名に、信長が岐阜を拠点とした時期に使い始めた「天下布武」の朱印が押されている。
柴橋正直市長は3日の記者会見で「この機会に信長公が生きた時代の本物の史料を見てほしい」と呼びかけた。