【アモイ共同】中国軍が台湾周辺で軍事演習を続けた2日、台湾対岸の中国福建省アモイを訪れた台湾人からは「中国が唱える平和統一がさらに信じられなくなる」と懸念する声が聞かれた。一方で、度重なる演習で慣れたのか「不安はない」との声も上がった。
台湾の離島、金門島から約10キロの距離にあるアモイのフェリー乗り場には、中台双方の住民が列をなしていた。
アモイと台北を行き来して生活する台湾人男性(70)は「演習を怖がらない台湾人も多いが、いつか人ごとではなくなる。習近平(中国国家主席)は必ず統一を目指す」と危機感を口にした。
一方、金門島の台湾人男性(52)は年に十数回は買い物でアモイに来るといい「演習中もフェリーは動いており、怖い思いをしたことがない」と意に介さない。
中国人住民からは演習を支持する声が聞かれた。タクシー運転手の男性(57)は「武力統一は望まないが、演習は台湾独立派をけん制するためで一般市民に向けられたものではない」と中国政府の主張をなぞった。