新種として認定され、オミネキシエラ・イシダイと名付けられたハチの化石(山口県美祢市教委提供、大山望氏撮影)

 山口県美祢市にある約2億3千万年前の地層で見つかった世界最古級のハチの化石4点が、いずれも新種であることが分かったと福井県立大の大山望助教らのチームが3日までに科学誌に発表した。ハチが持つ毒針の原型とされる初期の「産卵管」も確認することができ、大山さんは「毒針の進化を考える上でスタート地点になる」としている。

 チームによると、ハチの分類は羽全体の形や、羽の脈の入り方で行われることが多い。ほぼ全身が見つかった1点は、全長約17・2ミリ。4枚残っていた羽が大きく、脈の入り方が既知の種と異なっていることから新属新種として判断。発見者の名前に基づき、オミネキシエラ・イシダイと名付けた。ほか3点も同様の点から新種であると確認した。

 イシダイには5・65ミリの産卵管が残っていた。物に差し込んで卵を産みつけるために腹部からのびていた産卵管が、時代が下るとともに太さや長さが多様化し、一部で毒針に変化した科が現れる。大山さんによると、産卵管が化石で見つかるのは珍しいという。