バレーボール部で約2年間いじめを受けてうつ状態になったとして、岡山県立岡山東商業高を昨年卒業した男性が1日、新たに後輩部員2人に計220万円の損害賠償を求めて岡山地裁に提訴した。原告側への取材で分かった。
男性は昨年3月、当時の部員6人に計550万円の賠償を求めて提訴した。代理人弁護士によると、先行訴訟は地裁で弁論準備手続きが続いている。地裁の判断により証拠として提出された高校の職員会議の記録から、2人の関与が明らかになったとしている。
先行訴訟で男性は、2021年6月ごろから、先輩や同級生らに殴る蹴るなどの暴力を受けたり、位置情報アプリで居場所を監視されたりしたと主張。追加提訴の訴状では、2人が男性の持ち物と考えたイヤホンに唾やジュースをかけて壊すなどし、精神的苦痛を受けたとしている。
県教育委員会は男性側の訴えを受け、重大ないじめ事案と認定。高校は22年4月に生徒1人を3日間の謹慎処分、23年8月にバレー部を10日間の活動停止処分とした。