総合防災情報システムの運用開始式に臨む広島県の湯崎英彦知事と、オンラインで参加した鳥取県の平井伸治知事(画面)=1日午後、広島県庁

 広島県と鳥取県は1日、共同で構築した総合防災情報システムの運用を開始した。県境をまたぐ救援物資や応援人員の検討の迅速化などが期待される。広島県によると、都道府県間でのシステムの共同運用は全国初で、中国地方全体への拡大を目指す。

 システムは災害時に、気象情報や被害情報、避難情報といったデータを集約し、地図上に重ね合わせて表示する。共同で構築・運用することで、両県で被害情報を円滑に共有し、物資の輸送や職員派遣を円滑化できるとともに、日頃の訓練も共通化できるとする。

 広島県が呼びかけ、鳥取県が応じた。今後は島根、岡山、山口の各県を加えた中国地方5県での運用を図る。