埼玉県警は1日、吉川署で安置していた男女の遺体を取り違えたと発表した。亡くなった60代男性の遺族に、誤って70代女性の遺体を渡した。担当した刑事課の署員2人が氏名などの確認を怠ったことが原因で、署は男性の遺族に謝罪した。女性の遺族とは連絡が取れていないという。
県警によると、署の霊安室を整理していた別の署員が3月31日、女性の遺体がないことに気付き発覚。葬儀会社が同24日、男性の遺体を引き取りに来た際、署員2人が誤って女性の遺体を引き渡していたことが分かった。
遺体の袋に氏名を記載する「識別票」を貼る規定が守られていなかったという。女性の遺体は既に火葬された。