記者会定例会で辞任を表明する日本将棋連盟の羽生善治会長=1日午後、東京都渋谷区の将棋会館

 日本将棋連盟の羽生善治会長(54)は1日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた記者会定例会で辞任を表明した。次の理事選挙には立候補しない。理由について羽生会長は「昨年、将棋連盟100周年の事業が終わり、自分ができることはやりきったと感じている」と述べた。2023年に棋界のレジェンドが連盟トップに就任したが、わずか1期(任期2年)で退くことになった。

 会長には佐藤康光九段(55)の後任として就任。24年は東西の老朽化した将棋会館を新たに建設したほか、連盟100周年事業にも尽力した。6月の棋士総会で後任の次期会長に引き継ぐ。