愛知県警本部

 愛知県一宮市の住宅で女性の遺体が見つかった事件で、県警は1日、遺体の身元は警視庁に行方不明届が出されていた東京都葛飾区亀有、高校生加藤和華さん(16)と明らかにした。捜査関係者によると、死体遺棄容疑で逮捕した住人の無職江口真先容疑者(21)は「もめ事になり刺した」と加藤さんの殺害をほのめかしている。県警は2人に何らかのトラブルがあったとみて経緯を調べる。

 県警は1日、江口容疑者宅の現場検証と家宅捜索を実施した。江口容疑者は容疑を認めている。遺体には首の後ろ側や肩などに複数の刺し傷があった。

 加藤さんが3月28日に自宅を出たことも捜査関係者への取材で判明。「インターネットゲームで知り合った愛知県の友人宅に泊まりに行く」と家族に伝えて外出した後、連絡が取れなくなり、29日に家族が行方不明届を出した。

 捜査で江口容疑者宅にいる可能性が浮上し、31日に訪れた一宮署員がクローゼットから遺体を発見した。