英バーミンガムで、路上に積み上げられたごみ=3月24日(ロイター=共同)

 【ロンドン共同】英中部の主要都市バーミンガムでごみ収集業者のストライキが続き、未回収のごみ約1万7千トンが路上に放置されたままになっている。公衆衛生への懸念の高まりを受け、市議会は3月31日に「重大事案」を宣言し、緊急対策に乗り出した。英メディアが報じた。

 収集業者らの組合は一部従業員の再配置計画を巡って1月からストを繰り返し、3月中旬に全面的なストに突入した。市内各地の路上では山積みになった廃棄物が悪臭を放ち、巨大化したネズミや害虫被害の苦情も出ている。

 市議会によると、市当局が非常事態に対応するため回収を試みたが、スト参加者らがごみ集積所を封鎖して妨害した。