【ローマ共同】イタリア国家統計局は3月31日、女性1人が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が2024年は1・18で、これまでで最低だった1995年の1・19を下回ったと発表した。出生数は約37万人で、23年に比べて2・6%減少した。

 メローニ政権は少子化対策を優先課題とするが、出生率の低下傾向に歯止めがかかっていない。25年1月1日時点の人口は約5893万人で、前年より3万人以上減少した。

 イタリアでは「女性が家庭で子育てすべきだ」という考えが根強く、働く母親への公的支援も不十分。合計特殊出生率は欧州最低水準となっている。