【シドニー共同】オーストラリアのアルバニージー首相は28日、連邦議会下院(任期3年)を解散し、5月3日に総選挙を行うと発表した。中道左派の与党労働党は直近の各種世論調査で支持率がやや持ち直し、3年ぶりの政権奪還を狙う最大野党勢力の保守連合との接戦になりそうだ。
労働党は当初、生活費高騰や住宅供給不足への有権者の不満から劣勢とみられていた。自由党と国民党でつくる中道右派の保守連合は、オーストラリアで長年禁止されてきた原発を「安価なエネルギー」だとして解禁すると公約。太陽光や風力、水素で脱炭素を目指す労働党との違いを打ち出す考えだ。