【ワシントン共同】トランプ米大統領は27日、国連大使に共和党のステファニク下院議員を充てる人事案の撤回を表明した。共和党は下院で過半数を占めるが、民主党との勢力は僅差。ステファニク氏が大使就任に伴い議員辞職すれば差がさらに縮まり、政権の政策を後押しする予算案などの通過に懸念があった。
トランプ氏は交流サイト(SNS)で「米国第一主義の政策を進めるため、議会における共和党の議席を全て維持することが不可欠だ」と指摘。ステファニク氏に対して大型減税や国境警備強化を実現するため下院に残るよう要請したと説明した。
議会によると、27日時点の下院(定数435)の現有勢力は共和218、民主213、欠員4。