【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍の攻撃により死亡した朝日新聞のガザ通信員ムハンマド・マンスールさん(29)に関する報告会が30日、オンラインで開かれた。マンスールさんは神奈川県海老名市のNPO法人「地球のステージ」にも所属し、会は同NPOが企画。代表理事の桑山紀彦さん(62)は「遺志を継ぎ、できる活動を続けていく」と訴えた。

 報告会には120人以上が参加した。同NPOはガザ住民の心のケアを中心に活動。桑山さんは、13歳のマンスールさんと出会ってから約15年にわたる交流を写真とともに紹介した。時折涙声になりながら「もっといろんなことを聞いておけばよかった」と悔やんだ。

 桑山さんは、マンスールさんの2歳下の妹が後を継ぐと申し出たことを明かし、「マンスールさんが望んでいた『戦争のない世界』の実現のため、彼が残したつながりで力を合わせていきたい」と強調した。