シェインバウム・メキシコ大統領=18日(ロイター=共同)

 【ロサンゼルス共同】メキシコのシェインバウム大統領は27日、トランプ米大統領が表明した輸入自動車への25%の追加関税について「あってはならない」と反発した。一方で「対話の扉は開いている」とも述べ、協議を継続する姿勢を示した。エブラルド経済相は、メキシコでの自動車生産コストを米国以外の他国よりも抑えるなどし、高関税下でも競争力の確保を目指すと表明した。

 シェインバウム氏は27日の記者会見で、自由貿易協定の米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の枠組み内では関税がないことが「協定の本質だ」と主張。「メキシコほどの水準で米政権と意思疎通が取れている国はない」と述べ、米国と協議を続けて譲歩を引き出す思惑をにじませた。