日本酒「八海山」を手がける八海醸造(新潟県南魚沼市)は27日、業務資本提携を結んでいる米ニューヨーク州の酒蔵で造った清酒を輸入し、4月14日から国内で順次発売すると発表した。米国の清酒を輸入するのは珍しく、国外に広がりつつある清酒の魅力をPRする狙いだ。
生産する酒蔵は2016年設立の「ブルックリンクラ」。米国で栽培したコメとニューヨーク市北西部の山地の水を使っている。21年に資本提携を結んだ八海醸造が酒造りに従事する蔵人を派遣し、技術支援している。
八海醸造の南雲二郎社長は東京都内で開いた商品発表会で「日本酒を『SAKE』という世界飲料にしていく」と述べた。
販売するのは味や香りが異なる3種類で、酒店や公式オンラインストアなどで購入できる。750ミリリットル入りで、希望小売価格は4950円。