【ワシントン共同】トランプ米大統領は30日、ロシアのプーチン大統領がウクライナのゼレンスキー大統領を任期が切れた非合法な元首だと主張したことに「腹を立てている」と述べ、ロシアへのいら立ちを見せた。さらなる経済制裁の可能性にも言及。プーチン氏と今週、再び協議する予定だと明らかにした。NBCテレビのインタビューで語った。
米政府が仲介するロシアとウクライナの停戦協議はロシアが制裁緩和などの条件を付け、進展が見通せない。トランプ氏の発言には、プーチン氏に圧力をかける狙いがあるとみられる。
トランプ氏は、ロシアとウクライナの停戦が実現せず、ロシアに責任があると判断した場合には、さらなる経済制裁で対抗する構えも示した。1カ月以内に実現しない場合、関税をかけるとした。「ロシアから石油を購入すれば米国でビジネスができなくなる。全ての石油に25〜50%の関税を課す」と語った。