駅員の業務で得た知識を悪用し、約2カ月間で市営地下鉄に計36回無賃乗車したとして、名古屋市は27日、交通局名城線北部駅務区の男性運輸主事(46)を懲戒免職とした。運輸主事は、地下鉄と市バスの両方を利用できる定期券を購入していたが、市の聞き取りに「定期券を忘れたり、バスを利用する家族に貸したりした際にやった」と話している。
交通局は、悪用される恐れがあるとして、どのような方法で無賃乗車をしたか明らかにしていない。運輸主事は規則に従い、36回分について、3倍の乗車料金を支払った。バスの定期券を家族に貸したことは問題ないという。