石川県は26日、昨年9月に発生した能登半島の豪雨災害からの復旧と、防災対策を決定した。昨年元日の地震で隆起するなど、流域の地形に大きな変化が起きた河川の洪水浸水想定区域図を見直す。上流から下流まで一体となって、河川改修や森林整備などを通じて被害を減らす「流域治水」の推進を掲げた。

 堤防や護岸の損傷、土砂堆積など大きな被害が出た河川は、今年6月ごろまでに応急復旧を終える。本格的な復旧は、管理する石川県に代わって国が工事を担っている河川で2026年度、その他の河川で28年度の完了を目指す。

 県は26年6月ごろまでに浸水想定を見直し、地元の市町が順次、ハザードマップを作成する。