【無錫共同】日中友好を願い、日本の市民団体などが1988年から毎年続けている桜の植樹イベントが26日、中国江蘇省無錫市の太湖湖畔の公園で開かれた。園内は植樹などにより約3万本の桜が咲く中国有数の名所となり、観光客が満開となった桜を楽しんだ。
植樹活動を無錫市と行っているのは、日本の市民団体「日中共同建設桜友誼林保存協会」。日中戦争に従軍した長谷川清巳さん=故人=が不幸な歴史を二度と繰り返さないようにと設立し、募金を集めて桜の木の寄付と交流を続けていた。
植樹に先立って行われた式典で金杉憲治駐中国日本大使は「桜を植えた人や守ってきた人の思いを忘れてはいけない」とあいさつした。