中央省庁が官民人事交流法に基づき、2024年に民間企業から新たに受け入れた職員は397人だった。前年から34人増え、過去最多を更新した。人事院が26日発表した。逆に、民間への派遣は減少傾向。若手公務員の退職が増える中、慢性的な人手不足が影響しているとみられる。

 省庁別の受け入れ数は、国土交通省が109人でトップ。厚生労働省55人、経済産業省48人が続いた。出身業種は製造業、サービス業、金融・保険業が上位。全体の7割に当たる279人は20〜30代の若手だった。

 受け入れ期間は原則3年以内で最長5年。24年末時点の在職数は前年比37人増の791人でこちらも過去最多を更新した。