農林水産省は26日、2回目の備蓄米放出に向けた入札を始めた。「はえぬき」や「コシヒカリ」など35品種で、初回の入札で落札されずに残った分を含む計7万トンが対象。28日までに落札業者を決め、4月上旬以降に備蓄米を引き渡し市場に放出する。流通の目詰まりを解消し、高騰が続くコメ価格が落ち着くかどうかが焦点となる。
農水省は計21万トンの備蓄米を放出すると決めた。初回分は既に卸売業者にも届き始めており、3月末以降、スーパーなどの店頭に並ぶ見通し。
7万トンの内訳は2024年産が4万トン、23年産が3万トン。入札では備蓄米を産地や品種などで分類し、それぞれ高値を付けた参加業者から落札する。落札されなかった場合は、28日まで入札を繰り返す。全国農業協同組合連合会(JA全農)など大手集荷業者が参加できる。初回の入札では一部が落札されずに残ったため、今回は参加者が申し込める上限の数量を拡大した。
10〜12日に行った初回の入札では15万トンを売りに出し、約14万2千トンが落札された。