「能登ヒバ」の木材を使ったグランドピアノを寄贈し、あいさつする河合楽器ピアノ事業部の加藤晴一副事業部長=25日午前、石川県庁

 石川県の県木で「アテ」と呼ばれる「能登ヒバ」の木材を使ったグランドピアノの演奏会が25日、県庁で開かれた。ピアノは、昨年の能登半島地震や記録的豪雨からの復興を願い、河合楽器製作所(浜松市)がつくり、県に寄贈した。高音が響きやすく、明るい音色が特徴だという。

 能登ヒバは、ふたや譜面台のほか、外国産の木材が使われることが多い音響板にも使用。外装は能登の森をイメージし、緑色に仕上げた。演奏会に先立ち、寄贈の式典が開かれ、河合楽器ピアノ事業部の加藤晴一副事業部長は「県民の心の安らぎに少しでも役立てば幸せだ」とあいさつした。

 金沢市の木材販売会社フルタニランバーが能登ヒバを提供した。