二次元コード(QRコード)の先のデジタル教材について説明する教科書も

 文部科学省は25日、2026年度から主に高校1年生が使用する教科書の検定結果を公表した。専門教科を除き、合格した11教科236点のうち235点(99%)が2次元コード(QRコード)を載せ、小中学校に続いてデジタル教材での学びが広がる。生徒が自ら問いを立て主体的に進める探究型の学習を促す内容も充実した。現行の学習指導要領に対応した2回目の検定。

 中教審は現在、タブレット端末で利用するデジタル教科書を紙と同様に正式な教科書とする方向で議論しており、教科書のデジタル化は今後、加速するとみられる。

 QRコードからは、英語の発音練習や理科の実験動画などの多様な教材に接続される。全24点が合格した英語コミュニケーション1は、QRコードの数が計1527個、1点当たり63・6個と前回の1・3倍に増えた。

 生成人工知能(AI)は幅広い科目で言及され、仕組みや利用方法だけでなく、リスクや課題も記述。性の多様性や男女共同参画は公民と家庭科の全点が掲載し、選択的夫婦別姓は家庭科の全点が取り上げた。