【南極海=南極観測隊同行記者】第66次南極地域観測隊(原田尚美隊長)は24日、トッテン氷河沖での海洋集中観測を終えた。観測船「しらせ」(斎藤一城艦長)で海域を離れた。今後は東経110度線付近での海洋観測を実施しながらオーストラリア・フリマントル港へ向かう。
66次隊は、氷の融解が加速しているとされる東南極最大級のトッテン氷河沖での観測に専門家を集中させるため、初の試みとして一部隊員を入れ替えてオーストラリア―南極間を2往復した。
3月6日から24日にかけて、トッテン氷河の沖合15地点ほどで海水温や塩分、鉄などを調べる観測装置の投入や海氷採取を行った。