関西電力高浜原発の1号機(右)と2号機=14日、福井県高浜町

 福井県の杉本達治知事は24日、県庁で関西電力の森望社長らと面談し、日本原燃の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)完成目標延期を受け、関電が見直した福井県内にある原発の燃料搬出の工程表を容認する意向を表明した。森社長は実効性のある計画が示せなければ40年超原発3基の運転をしないとしており、知事の容認で運転が継続される見通しとなった。

 面談で森社長は「工程表に従って使用済み燃料を県外に確実に搬出し、貯蔵量を減少させていくことが私の責務」と強調。杉本知事は「県として実効性があると判断したい」と述べた。

 関電は今年2月に工程表を再提示。再処理工場に従来の計画より2年遅れの2028年度から計198トンを3年間で運び出し、その後も必要な量を搬出するとした。また、27〜29年度に高浜原発から約200トンをフランスに搬出する従来の計画に加え、30年度以降に計約200トンを運び出すとした。