昨年1月の能登半島地震で被害を受けた日本航空石川高が23日、兵庫県西宮市の甲子園球場で開催中の第97回選抜高校野球大会に2年連続で出場した。多くの生徒が移転先の東京都青梅市で学ぶ中、野球部は昨年5月から石川県輪島市に戻って練習してきたが、校舎に破損が判明し、今大会後に青梅市へ移る。選手らは不安を抱えながら前を向き、白球を追った。
この日は1回戦で東海大札幌高(北海道)に6―7で惜敗。ボールボーイを務めた石川智規さんは輪島市の自宅が全壊し、昨秋に解体した。昨年と同じく初戦敗退となったが、「メンバーと一緒に戦った。応援してくれる人のためにこれからも頑張りたい」と言葉をつないだ。