岡山市南区で発生した山火事=23日午後6時45分
 岡山市南区で発生した山火事=23日午後5時16分
 警察車両の赤色灯

 岡山市南区と愛媛県今治市で23日午後、山林火災の通報がそれぞれあった。地元消防などが消火活動に当たっており、けが人の情報はいずれも入っていない。山裾の集落に近づくなど延焼が続いており、岡山、今治両市は近隣地区の住民に避難指示を出し、避難所を開設した。岡山、愛媛両県は消火活動のため、自衛隊にヘリコプター派遣の協力を要請した。

 愛媛県は災害対策本部会合を開き、徳島、高知両県にもヘリの派遣を要請。いずれも早ければ24日午前から活動する見込みだ。会合後、中村時広知事は記者団に「できるだけ早く鎮火するよう総力戦で取り組む」と述べた。

 避難指示の対象は岡山市が南区の飽浦、宮浦両地区の計403世帯893人。今治市が長沢地区の219世帯381人。地元消防などによると、岡山市は午後10時時点で約76ヘクタール、今治市は午後8時10分時点で約25ヘクタールが燃えたとみられる。

 岡山市の火災では午後3時ごろ、南区飽浦で「山が燃え炎が見える」と119番があった。消防車15台ほどと岡山県の防災ヘリが消火活動に当たっている。