発言するデーンズ米上院議員=1月、ワシントンの連邦議会(AP=共同)

 【北京共同】中国外務省は21日、馬朝旭外務次官が北京を訪問した米共和党のデーンズ上院議員と同日会談したと発表した。追加関税の応酬で米中対立が深まる中、両国関係や共通の懸念について意見交換した。

 米ブルームバーグ通信はデーンズ氏と中国高官が22日に協議すると報道。デーンズ氏も自身のX(旧ツイッター)で米中貿易や薬物対策を話し合うと表明しており、踏み込んだ議論が交わされる可能性がある。

 AP通信によると、デーンズ氏はトランプ米大統領の「強力な支持者」で、第1次政権時に関税問題を巡る米中間の「仲介役」を担った。デーンズ氏は訪問中、トランプ氏が掲げる米国第一主義の政策を前面に打ち出す構えという。